PDP SEASON 1

事前学習ページ

9月1日の初回までに、目を通してください

この2ヶ月を、どう使うか

参加してくれて、ありがとうございます。

9月1日から、2ヶ月・全8回が始まります。
その前に、いくつか渡しておきたいものがあります。技術の答えではありません。この2ヶ月の使い方です。

セッションは、教わりに来る場ではありません

私がやるのは、レッスンではなくセッションです。 一方向に教える場ではなく、双方向でやり取りをしながら、自分の感覚と、実際の数値・動きをすり合わせる場です。

だから、3つだけ約束してください。

1. わからないことは「わからない」と言ってください
分かったふりをすると、そこで止まります。私は、分からない人に合わせて話し方を変えます。

2. できないなら、できない理由を考えてください
「できませんでした」で終わらせない。なぜできないのか。身体が足りないのか、意味が分かっていないのか。そこを一緒に見つけます。

3. わからないなら、まずやってみてください
やってみて、何かを感じて、書く。これを2ヶ月続けます。うまくいかなくて構いません。「分からなかった」も立派な記録です。

目標の立て方について

資料③で、目標を書いてもらいます。

球速の数字も書いてください。現在地を知る目安として、数字は大事です。

そのうえで、この2ヶ月でやってほしいのは、「自分はどういうピッチャーになりたいのか」を徹底的に深掘りすることです。

150km/hを投げれば試合に勝てるのか。
球が速ければ、チームから信頼されるのか。
そうではない例を、私は本当に多く見てきました。

だから聞きます。あなたは、どんな投手になりたいですか。
イニング後半でも球が落ちない投手か。2巡目も抑えられる投手か。四球で崩れない投手か。

そしてもう一つ。いまの自分の課題は何なのか。ここも深掘りしてください。
「コントロールが悪い」で止めない。どんな場面で、どんな時に、なぜ起きているのか。

なりたい姿と、いまの課題。この2つがはっきりすれば、やることは決まります。
この2ヶ月は、そこを達成するための時間です。

この資料でやってもらうこと

資料① 身体の準備を始める(毎日5分+動画)
開脚とブリッジ。9月1日を待たずに、今日から始めてください。

資料② 投球の7フェーズを、名前と順番だけ覚える
初回の90分を、用語の説明で溶かさないためです。

資料③ ビジョン・目標設定を書く(一番大事)
なりたい姿と、いまの課題を深掘りします。書いたものを初回に持ってきてください。

資料④ この2ヶ月の学び方を知る
技術より先に、ここです。

最後に

8回のセッションは、合わせて12時間です。
2ヶ月は、約1,400時間あります。

変わるのは、残りの1,400時間のほうです。
セッションは、その1,400時間で何をやるかを決める場だと思ってください。

だから、この事前学習から始めます。

積山大輝


事前学習資料 ①

身体の準備|今日から始める宿題

身体を変える作業は、9月1日を待たずに今日から始められます。

このプログラムは9月1日からですが、身体を変える作業は、今日から始められます

やってもらうのは2つだけです。開脚とブリッジ。

なぜこの2つなのか。投球は、股関節と胸郭(背骨まわり)が動かないと成立しないからです。 どれだけ良い投げ方を教わっても、その形を作れる身体がなければ、その形にはなりません。技術より先に、ここです。

そして、この2つは毎日やれば必ず変わります。1ヶ月あれば、はっきり変わります。

やり方の動画は、初回(9/1)にその場でお見せします。
それまでは、下の説明どおりに進めてください。

開脚

前屈したときに、どこが床につくか。これが目安になります。

最低限

肘が床につく

可能なら(投手の目標)

おでこが床につく

2ヶ月で、ここまで持っていきます
開脚前屈で見る3つのポイント

見るのは、この3つです。①肘が床につくか(投手はおでこが目安)/②両膝が伸びているか/③骨盤を前傾させ、股関節から倒れているか。
開脚の角度だけで評価しないでください。腰を丸めて頭を近づけても、前屈ができていることにはなりません。

骨盤の傾き 前傾・正常・後傾

③の「骨盤の前傾」は、これです。開脚前屈でつまずく人の多くは、骨盤が後傾したまま上体だけを倒しています。そうすると、どれだけやっても股関節は伸びません。

立位前屈で見る3つのポイント

立って前屈したときも、見るところは同じです。指先が床に触れるか/両膝が伸びているか/背骨の一部分だけが極端に曲がっていないか。開脚と合わせて、時々チェックしてください。

  • 野手:最低でも、肘が床につくこと
  • 投手:おでこが床につくこと

投手のほうが基準は高くなります。投球は野手の送球より、股関節の可動域を大きく使うからです。

  • 反動をつけない。ゆっくり倒して、その位置で呼吸する
  • 息を止めない

ブリッジ

見るところは3つです。

  1. 肘が伸びているか
  2. 胸がしっかり開いて、胸椎の伸展ができてアーチができているか
  3. お尻が上がっているか

この3つが揃って、はじめて「できている」状態です。腰だけで反ってもアーチにはなりません。胸から反ってください。

ブリッジ

できている状態です。肘が伸びていて、胸からアーチができていて、お尻が上がっています。
自分のブリッジを横から撮ってもらって、この形と見比べてください。

頻度

毎日5分。それだけです。
時間を決めてしまうのが一番続きます。風呂上がりがおすすめです。

大事な注意

  • 痛みが出るところまではやらないでください。伸びる感覚と痛みは違います
  • 反動をつけない。ゆっくり動かして、そこで呼吸する
  • 肩・肘・腰に今、痛みがある人は、やらないでください。まず病院へ行ってください
  • ブリッジは肩と腰に負担がかかります。無理だと感じたら、そこで止めて構いません

現在地を、写真で残してください

今日の開脚とブリッジを、写真に撮って公式LINEに送ってください。(横から撮ると分かりやすいです)

これは提出物ではありません。送ってくれた方は、初回までに私が目を通します。 そして2ヶ月後、同じ写真をもう一度撮ります。そのときに、はっきり差が見えます。


毎日やってください。そして、うまくいかないなら連絡してください

開脚とブリッジは、毎日取り組んでください。週に何回、ではありません。毎日です。

うまくいかないときは、連絡してください。そのとき、実際にやっている様子を動画に撮って送ってください。

説明を読んだだけだと、やり方がズレることがあります。ズレたまま2ヶ月続けても変わりません。
早いうちに正しいやり方を身につけてもらうほうが、結果的に近道です。

身体の準備|3つの領域

開脚とブリッジに加えて、次の3つの領域に取り組んでください。投球は、この3つが動かないと成立しません。

3つの領域が、投球のどこで効くか

股関節

地面から力をもらう。
前へ進む(並進)

胸郭

身体を回す。
腕が走る土台になる

体幹

下と上をつなぐ。
ここが抜けると力が逃げる

どれか1つでも動かないと、その先が全部苦しくなる
動く関節と支える関節

なぜこの3つなのか。関節には役割があるからです。大きく動かす関節(股関節・胸椎・肩甲上腕関節・足関節)と、土台として支える関節(腰椎骨盤帯・膝・肩甲胸郭関節)が交互に並んでいます。
動くはずの関節が動かないと、支えるはずの関節が代わりに動いてしまう。股関節が硬い投手の腰が痛む、足首が硬い投手の肩が痛む。これがその理由です。

全部を毎日やる必要はありません。1つの領域から2〜3種目を選んで、続けてください。

種目名をタップすると、目的・方法・ポイントが出ます。

① 股関節のモビリティ

股関節の可動域6方向

股関節は、6つの方向に動きます。投球では、この全部を使います。
1方向だけ伸ばしても足りません。だから、下の種目は違う方向に効くものを組み合わせています。

ヒップストレッチ(お尻)

目的:股関節の前側(腸腰筋)と背中を伸ばす
方法:足を前後に開き、前膝を90度に。後ろ足は伸ばし気味。曲げている膝と反対の手を前に伸ばす。鼻から5秒吸って、口から5秒吐く。これを3回、両側
ポイント:前膝の角度をしっかり90度に。息を吸って入れたところが緩んできます

ワールドグレイテスト①

目的:お尻・太もも・腸腰筋を伸ばしながら、胸郭(背骨の回旋)にも動きを出す
方法:足を前後に開いて両手を地面につき、後ろ膝を浮かせる。前膝90度をキープしたまま、肘を地面に近づけてから開く。20回、両側
ポイント:肩の下に手がくる位置を意識すると肩甲骨まわりが安定します。目線も一緒に動かす

ワールドグレイテスト③

目的:お尻・太もも裏と、後ろ足の太もも前を伸ばす
方法:①と同じ姿勢から、前膝を伸ばしながらつま先を上げ、お尻を後ろに下げる。前後の往復を20回、両側
ポイント:呼吸を止めない。お尻を高く上げると太もも裏が伸びやすくなります

ジャックナイフストレッチ

目的:足首・股関節・太もも裏。しゃがめるかどうかは評価にもなります
方法:まず足裏を全部つけてしゃがめるかを確認(できない人は足首が硬いか、背骨が丸まりにくい可能性)。しゃがんだ姿勢から足首を両手で持ち、膝を伸ばしながらお尻を上げ下げ。20回
ポイント:手が足首から離れないように。お腹と胸を近づけたまま動かす。息を吸って、吐きながら

ロッキング

目的:股関節がはまる感覚を作る。投げる時も打つ時も大事な動きです
方法:四つ這いから、お尻をまっすぐ後ろ・斜め右・斜め左の3方向へ下げる。各方向10回。加えて股関節を回して戻す動きを10回、両側
ポイント:背中に棒を乗せると、まっすぐを保てているか分かります(反ると落ちます)。足を上げた時のバランスが取りやすくなります

② 胸郭のモビリティ

ブリッジは毎日です。そのうえで、次の種目を足してください。

サイドライング・ソラシックローテーション

目的:体の中心から末端へ動かす順番を身につける
方法:横向きに寝て、膝と胸を近づける(背骨と太ももが90度より小さくなる角度)。前ならえの姿勢から、背骨→肋骨→胸骨→鎖骨→肩甲骨→肩→肘→手の順に開いていき、同じ順番で戻る。10回、両側
ポイント:膝が開かないように。投げる時も打つ時も、中心から末端が動くと腕が走ります

アームスイープ

目的:肩まわりの動きを良くする
方法:横向きで膝と胸を近づけ、前ならえ。手を地面につけたまま大きく円を描くように腕を回す。上回し10回・下回し10回、両側
ポイント:手を目で追う。目線も一緒に。膝が浮きやすいので、つけたまま

ブレッツェル1.0

目的:胸の前と、太もも前を、斜めのラインで同時に伸ばす
方法:横向きで上側の足を曲げて前に出し、下側の手で押さえる。上側の手で下側の足のかかとをお尻に近づけて保持。閉じた姿勢から5秒吸い、吐きながら開いて肩甲骨を地面に近づける。開いた位置でさらに5秒吸い、吐きながらさらに開く。これで1回。3回、両側
ポイント:押さえている足がずれないように

キャット&ドッグ

目的:背骨を丸める・反らす。投げるにも打つにも、とても大事な動きです
方法:四つ這い(肩の下に手、お尻の下に膝、つま先を立てる)から、丸める(おへそを見る)と反らす(天井を見る)を交互に。20回
ポイント:丸めるときは息を吐いて、肋骨が絞られる感覚。反らすときは天井を見る

③ 体幹の安定性

基礎呼吸法

目的:ここが土台です。地味ですが、これができるかどうかで変わります
方法:仰向けで膝を軽く曲げ、足は骨盤幅。腰を床につける。10秒吸う→10秒止める→10秒吐くを4セット。いけるなら8セット
ポイント:きつければ5秒・5秒・5秒からで構いません。吐くときは口から。息を吐くと肋骨が閉まってきます。力むほど止める必要はありません

3 months keep

目的:お腹が締まって、体幹が安定した状態を作る
方法:仰向けで膝を曲げ、両手を膝に置く。手で膝を押し、膝で手を押し返す。5秒吸って5秒吐くを3回
ポイント:腰が反らないように

6 months keep

目的:体幹を入れた姿勢を作る。やったあとに立つと「立ちやすい」と感じられたらOK
方法:仰向けから、肩の上に手・お尻の上に膝がくる位置まで持ち上げる。膝と手を伸ばしにいく。5秒吸って5秒吐くを3回
ポイント:太もも前に入りすぎないように。顎を引いて、頭は床につける(つかない人は頭の下に何か置く)。足はやや開き気味に

デッドバグ

目的:体幹を固めたまま、手足を動かせるようにする
方法:6 months keep の姿勢から、反対の手足(右手と左足)を一緒に下げて戻す。動かさない側はキープ。20回(一人でやるときは10回からでも
ポイント:手足が体から離れると腰が反りやすくなります。反らないところまでで止める

時間があれば、動画も見てください

上の種目を、実際に動きながらやりたい人向けです。この夏に行ったオンライントレーニング(BOT)の録画を、PDP参加者の特典として共有します。

見なくても構いません。上の説明どおりにやれば足ります。時間に余裕があるときだけで大丈夫です。

1本50〜60分ありますが、通しで見る必要はありません。動画を流しながら、一緒に動いてください。見るのではなく、やることに意味があります。

限定公開の動画です。SNSやほかのグループへの再共有はご遠慮ください。

取り組むときの注意

  • 痛みが出るところまではやらないでください。伸びる感覚と痛みは違います
  • 肩・肘・腰に今、痛みがある人は、ここのメニューも止めてください。まず病院へ行ってください
  • 反動をつけない。ゆっくり動かして、そこで呼吸する
  • 回数はあくまで目安です。数をこなすより、書いてあるポイントを守るほうが大事です
  • うまくいかないときは、やっている様子を動画に撮って送ってください。見てお返しします

事前学習資料 ②

投球は、7つの中継点で見ます

初回の90分を、用語の説明で溶かさないために。名前と順番だけ、先に入れておいてください。

9月1日の初回で、いきなり用語の説明から始めたくありません。名前と順番だけ、先に入れておいてください。それだけで、当日の90分の中身が変わります。

ここでは良し悪しにも、直し方にも踏み込みません。当日に、自分の身体で確かめてもらうためです。

7つの局面

レッグアップ 1

レッグアップ

足を上げる

ロード 2

ロード

軸足に貯める

ドライブ 3

ドライブ

前へ進む(並進)

フットプラント 4

フットプラント

踏み出し足が着く

ローテーション 5

ローテーション

回る

リリース 6

リリース

ボールが手を離れる

フォロースルー 7

フォロースルー

減速する

覚えることは、名前と順番だけです。自分の投球を、この7つに区切って見られるようになる。それが初回までのゴールです。

※ 絵は局面の位置を示すためのものです。撮影した角度がそれぞれ違うので、フォームの見本ではありません。

なぜ、分けて見るのか

「良い・悪い」で見ると

肘が下がっている、体が開いている、腕が振れていない……
直すところが無限に出てくる。何から手をつけるか決まらない

7つに区切って見ると

どの中継点でつまずいたのかを探す。
崩れている場所が1箇所に絞れる。やることが決まる

投球は、この中継点をひとつずつ通っていく動きです。どこかを飛ばすと、その先が全部苦しくなります。手前で起きたことが、後ろに全部出る。だから順番で見ます。

PDPの進め方

1良い投手に共通するポイントを知る
7局面のどこで、何が起きているのか
2自分が改善すべき場所がわかる
測定とフォーム評価で、自分の現在地を出す
3そこで初めて、ドリル・エクササイズが出てくる
自分に必要なものだけをやる
世の中の情報は、これの逆。3から入る

世の中の情報は、この逆です。ドリルから入ります。

ドリルから入ると、自分に必要かどうか分からないまま、やることだけが増えます。
PDPは、まず測って、どこが自分の課題かを決めてから動きます。第1回が測定から始まるのは、そのためです。


事前学習資料 ③

「どうなったら最高か?」から考えてください

技術の話より先に、これをやってください。

私は、野球のスキルやフィジカルよりも、ここが重要だと思っています。
2ヶ月で何をするかは、どこへ行きたいかが決まっていないと決められないからです。

まず、現状を抜きにして書く

いきなり「できそうなこと」から考えないでください。最初は、現状を抜きにして構いません。
自分が本当にどうなりたいのかを、先に全部出す。そのうえで、そこへ向かうために今何をするかを考えます。

次の時間軸で書いてください。遠いほうから書くと、手前が決めやすくなります。

書く順は、上から下。進む順は、下から上

ビジョンへ

3年後 = ビジョン

どこで、どんな野球をしていたいか

1年後

どんな投手になっていたいか

半年後

3ヶ月後

PDP終了時(10月27日)

ここだけは、数字を入れて具体的に

1ヶ月後

1週間後 = いま立っている段

明日から何をするかが、ここで決まる

遠くを先に決めると、手前の段が決まる。
一段ずつしか上がれません

PDP終了後、どんな投手を目指すか

ここが一番具体的であってほしい部分です。

球速よりも、「どんな投手を目指すか」を、より具体的に決めてください。

たとえば、こういう書き方です。

  • 試合で○イニングを抑えられる投手になる
  • 1イニング平均15球で抑えられる投手になる
  • ストライク率○%を目指す
  • ゴロ中心に抑えられる投手になる

具体的な数字も元にして、自分自身で細かくイメージできると良いです。

あわせて、次の2つも決めてください。

目安となる数字は、こちらから示しません。どこを目指すかを決めるのは、選手自身だからです。

なんとなく目標を立てるというよりは、「どうなったら最高か?」を元に、できるだけ書き出してみてください。
そして、その中で優先順位を決めていくことが大切です。全部は一度にできません。

「150キロ」は、あなたの最適解ですか

球速の目標は、もちろん大切です。150キロを投げたい。それでいい。

ただ、そこで一度だけ考えてほしいことがあります。

150キロを投げることで、試合に勝てるのか
150キロを投げるためのフィジカルやスキルが、今の自分にあるのか
監督やチームメイトから、150キロを求められているのか

色々な観点から考えていくと、それが「最適解」ではないという例が、非常に多くあります。

もちろん、可能性はゼロではありません。ただ、しっかりと考えていくことで、あなたの投手としての野球人生が広がっていく。長くなっていく。私はそう思っています。

チームに、どうやったら貢献できるか

たとえば、高校野球でも継投が当たり前になりました。

そんな中で、先発投手以外の2番手・3番手の重要性も高まっています。場合によっては「クローザー」のような役割で出てくるチームも、今後出てくるかもしれません。

そういう時に、速い球と落ち球、この2球種を操れれば大きな武器になります。
左投手なら、サイドスローの変則で1〜2イニングを投げられれば、それも大きな武器です。

チームに、どうやったら貢献できるか。
ここを考えていくと、あなたの進むべき方向性が見えてくるかもしれません。

長期的には「夢」があっていいと思います。ただ、その夢を「目標」に変えていくために、この自己分析・目標設定・ビジョンの設定が大切なのです。

次に、自分の課題を深掘りする

なりたい姿が出たら、今度はそことの差を見ます。順番はこうです。

1なりたい姿
2なぜ、そうなりたいのか
3今の課題 場面で書く
4なぜ、それが起きているのか 仮説でいい
5これまでに試したこと

課題は、できるだけ具体的に書いてください。
「コントロールが悪い」ではなく、「イニング後半に高めへ抜ける」のように、場面で書けると、初回で私が見るポイントがはっきりします。

「なぜそれが起きているか」は、自分なりの仮説で構いません。外れていて大丈夫です。
仮説を持っているかどうかが、この2ヶ月の伸び方を変えます。

書き込むシートを用意しました

ここまでの内容を、書き込める形にしたシートです。

ビジョン・目標設定シートを開く

(スマホでも開けます。印刷する場合はパソコンからどうぞ)

書けたら、この3つのどれかで

  1. 公式LINEに送る できれば、これでお願いします。初回までに私が目を通せるので、当日の話が深くなります。写真でも、打ち込んだ文章でも構いません
  2. 印刷して、書いて持ってくる
  3. スマホのメモに書いて持ってくる 印刷できない場合はこれで大丈夫です

初回は、ここから始めます。一人ずつ、直接聞きます。
書けなかった項目があっても、そのまま来てください。その場で一緒に埋めます。

最後に

目標は、途中で変わってもかまいません。

ただ、ここを細かくやっておくと、方向性を間違えません。一度決めると、優先順位も明確になります。

この課題は、やればやるほど差がつきます。
めんどくさくてやらない選手が多い。だからこそ、やる選手は長期で圧倒的に伸びていきます。


事前学習資料 ④

この2ヶ月の、学び方について

技術の話に入る前に、学び方の話をします。

セッションは90分×8回=12時間です。2ヶ月は、約1,400時間あります。

私と会っている時間

90分 × 8回 = 12時間

それ以外の時間

約 1,400時間

変わるのは、下のほう

だから、私が渡したいのは答えではありません。答えの見つけ方です。

1|わからないときは、わからないと言ってください

これが一番大事です。

分かったふりをして帰ると、家に帰ってから何もできません。質問できる能力も、上達するための一つの力です。

第2回以降は、毎回質問の時間を作ります。練習や試合で出てきた疑問は、メモして持ってきてください。保護者の方も、一緒に聞いてもらって構いません。

2|できない理由を、自分で考えてください

「できません」で止まらないでください。

なぜ、できないのか。身体が硬いのか、力の入れ方が分からないのか、そもそも動きのイメージが無いのか。

外れていて大丈夫です。自分なりの答えを持って聞きに来る選手は、伸び方が違います。

3|やってみて、書いてください

その日に聞いたことを、やってみる。そして、どうだったかを書く

野球ノートを書いてもらうのは、そのためです。書き方は下にまとめています。書いたものが溜まると、2ヶ月後には自分だけの教科書になります。

私が、練習で大切にしていること

練習は、この順番で考えてください。この順番で考えられるようになることが、この2ヶ月の目的のひとつです。

1どうなりたいのか?
2今、何が上手くいっていないのか?
3上手くいっていない原因は何なのか?
4何をすれば上手くいくのか?多くの選手は、ここだけ
5やった結果、改善されたのか?
この順番で考える。4から始めない

多くの選手は、4番だけをやっています。ドリルをやる、練習をする。ここだけ。
1〜3が無いまま4をやると、自分に必要ないことに時間を使うことになります。そして5が無いと、効いたのかどうかも分かりません。

ノートを書いてもらうのは、この5つを自分で考えられるようになるためです。

ドリルを組むときの、私の考え方

参考までに、私がドリルやエクササイズを組むときの考え方を3つ書いておきます。「なぜこのドリルを、この強度でやるのか」が分かると、練習の質が変わります。

最後に

フォームは、頭で理解しただけでは変わりません。正しい動きの「感覚」を、身体で掴んでいくプロセスが必要です。

その感覚を掴むのは、私ではなく、選手本人です。私がやるのは、掴みやすい場所まで連れていくことだけです。

初回に持ってくるもの

初回に、持ってきてほしいもの

資料③で書いた、なりたい姿と、いまの課題。

資料③で考えたことを、初回(9/1)に持ってきてください。紙でも、スマホのメモでも構いません。

初回は、ここから始めます。一人ずつ、直接聞きます。

正解はありません。うまく書こうとしなくて大丈夫です。思っていることを、そのまま書いてください。
書けなかった項目があっても、そのまま来てください。その場で一緒に埋めます。

毎日つけるもの

野球ノート

2ヶ月後、自分だけの教科書になります。

ノートを書いてください。アプリでも、デジタルでもなくて構いません。紙のノートで十分です。

目的はひとつです。さきほどの5つ(どうなりたいか/何が上手くいっていないか/原因は何か/何をすれば上手くいくか/やった結果どうだったか)を、自分で回せるようになること。

書き方

最低限、これくらいは書けるようにしたいです。

  1. 日付・天候などの環境……気温、風、グラウンドの状態。あとで読み返したときに効きます
  2. 今日のテーマ……これを決めてから練習に入るのが大事です
  3. 今日やったこと……メニュー、ドリル名、球数
  4. 上手くいったこと/上手くいかなかったこと……両方書く。上手くいかなかったことのほうが、次につながります
  5. 今日の反省を生かして、明日は何をするか。明日のテーマは?
  6. 質問……分からなかったことを残しておく。次のセッションで聞いてください

書き方の見本

9月2日(火)晴れ・風は左から右・気温28度 【今日のテーマ】 ヒップヒンジを、膝ではなく股関節から折る 【今日やったこと】 PDP第1回。測定とフォーム評価。 そのあと自主練でヒップヒンジ系のドリルを3つ、キャッチボール20球。 【上手くいったこと】 股関節から折ると、もも裏が張る感じが出た。今までと違う。 【上手くいかなかったこと】 キャッチボールに入ると、また膝から曲げていた。 ドリルではできるのに、投げると戻る。 【明日は何をするか/明日のテーマ】 キャッチボールの前にヒンジを10回やってから投げる。 明日のテーマは「投げる前に一度、股関節を確認する」 【質問】 もも裏が張るのは正しいですか?それとも硬いだけですか?

いつ書くか

2ヶ月書き続けたものは、誰にも真似できません。自分だけの教科書になります。


最後に

保護者の方へ

「測る→分かる→やる」の順で進みます。すぐに結果を求めず、見守ってください。

この2ヶ月で、何が起きるか

PDPは、2ヶ月・全8回で投球を設計し直すプログラムです。 進め方には順番があります。測る → 分かる → やる、この順です。

初回に測定と身体の評価を行い、現在地をはっきりさせます。 そこから「良い投手に共通する動作」を1つずつ扱い、最終回でもう一度測ります。

すぐに結果を求めないでください

最初の3〜4回は、目に見える変化が出にくい期間です。

理由があります。フォームを直接いじって形を変えるのではなく、身体の使い方を変えて、投げ方が勝手に変わっていくように進めるからです。 土台を作っている間は、外から見て何も変わっていないように見えます。

ここで「まだ速くならないのか」と言われると、選手は焦って元の投げ方に戻ります。一番もったいない形です。

家庭での声かけ

こう聞いてください。
「今日は何が分かった?」

これは、できれば避けてください。
「今日は何キロ出た?」

数字を聞かれ続けると、選手の意識は数字だけに向かいます。この2ヶ月で作りたいのは、自分の身体で何が起きているかを、自分の言葉で説明できる状態です。

お子さんが説明できないときは、それでも構いません。「分からない」と言えること自体が、この2ヶ月で身につけてほしい姿勢です。

痛みのサインが出たとき

我慢させないでください。

「痛いけど投げられる」は、痛みです。肩や肘に痛みが出たら、まず病院に行ってください。 そのうえで、私に教えてください。病院は投げ方までは直してくれません。原因を見つけて、そこから改善するのが私の仕事です。

痛みを隠して続けることが、一番リスクの高い選択です。

見学について

セッションは見学いただけます。 各回は座学から始まりますので、一緒に聞いていただくと、ご家庭での練習も変わります。

連絡・ご相談

期間中のご質問は、公式LINEにお送りください。優先してお答えします。 参加者専用のオープンチャットもご用意します。

送迎・持ち物